K ���で、結果的にまぁ、オリジナル・ラヴのツアーはポシャッタけれども、
���もっとその、本番ギター弾いたり、アコーディオン弾いたり、マンドリン弾いたり、なんか割とすごいやりたいことを相当自由にできてるじゃない、どう考えても。
H ���うんうん。
K ���そのスタンスで他の、今、例えばやってる元ちとせさんとかもそうだし。だから、そういう感じで段々できるようになったのもそっからだしね。
H ���ああ、本当。
K ���Bo Gumbos時代よりも、断然。
���やっぱり4人バンドやったから、特にその、どんとギター弾けへんかったら、やっぱり絶対ギター。
H ���ああ、そうか。
K ���うん。アコーディオンとベースとドラムなんて曲いっぱいあったけども、それはそれでBo Gumbosの個性やけども。
���でも、全部そうやりたいとも限らないし、実はほんまはギター弾いてたい曲も、実際はピアノ弾かなあかんかったり。
H ���なんか、リハーサルとかは、あれって以外に簡単に決まるものなの？
���俺この曲はやっぱりギターにしようかなとかさ。意外になんかこう感じ、その場の雰囲気で決まっちゃうみたいな。
K ���うん、パッと思う時は早いですけどね。あ、この楽器やなって。
���でも、やってみたり、あとライブでの曲順とか流れとかで、もう一回変わってくるじゃない。今度は。
H ���うんうん。そうだね。
K ���このまま好きにやってたら、もう、毎回みんな…
H ���ははは。（笑）
���色んな事ができるから、ギターも良いけどピアノもいいよね、とか行ったり来たりするわけでしょ、結局ね。自分の中でね。
���でもすごい贅沢な悩みっちゅうか、いいよねぇ。
K ���Hobo King Bandはちゃんと佐橋君とか、素晴らしいギタリストがいてるので。
���だから、さらに自由に選べるんじゃないですかね。
H ���うん、そうだね。
���佐野さんとはもう、Hobo King Bandって何年くらいになるの？
K ���んん、もう、ちょうど95年くらいですよね、FRUITSが始まって。そっから数えれば…
H ���7年？
K ���んん、6年、7年。足かけ7年くらいですね。
H ���もう10年なんて、あっという間だね。
K ���もうすぐ、そうですね。
H ���で、佐野さんのHobo King Bandをやりつつ、で、ずっとやってるのって幸宏さん？
K ���いや、幸宏さんは一応、もう活動が今、細野（晴臣）さんとのSKETCH SHOWに移行していったので。そういう時期はいったんは。
���まぁ、Hobo King Bandですよね。
H ���ああ、ずっとつながってるのは。
K ���完全なレギュラーは。
H ���ああ、そうなの。
���で、同時にさ、色んなレコードのプロデュースもやってるじゃない。BBBBとかもやってたでしょ。
���で、意外なところで、今回HARRYのレコーディング・プロデューサーという立場としてあるわけだけども。
���これもね意外なのよね。（笑）
���これもね、エピック時代にスライダーズ（THE STREET SLIDERS）とBo Gumbosがよくライブではね、一緒にね。
K ���イベントでね、割と。横浜のアリーナとか。
H ���ねぇ、やったりして。これがまたこう、全然また違う…
K ���全く違う、その、様子から、手法から。（笑）
H ���そのころはスライダーズのことどう思ってたの？
K ���ああ、僕は好きでしたよ、スライダーズは。
H ���あ、本当、ふーん。
K ���出た頃から割と。評判すごかったですよね。
���まぁ、村八分関係とか、サンハウス関係とか、日本のストーンズ系の、
���いわゆる、ああいうタイプのロックンロールの人たちともすごい仲良かったから。
���その辺からも、おもろいらしいでっていうのは聞いてたし。
���でも、見たら全然ちゃいますけどね。
H ���うーん。
K ���僕らからしたら、世代的にもスライダーズとルースターズがやっぱり何て言うの、男のこう…
H ���うーん、硬派な感じだよね。
K ���そう、野郎が四人くらいでやってるあの感じ、の魅力。
H ���うーん。
K ���で、下山とか蘭丸（土屋公平）とかうまくてすごいねんけど、
���やっぱりHARRYとか花田（裕之）っていうのがかっこいいんだよね。歌が良いし、なによりギターが良い。
H ���うんうん。
���でまぁ、スライダーズが解散してHARRYがソロで動き出した時に、たぶん、これ伊作（坂西）のアイディアなのかな？
K ���そうですね。
H ���俺、すっごい良いアイディアだなぁと思って。
���結果論から言うと、実際、俺（アルバム）聴かせてもらって、すごく大成功だったなぁと思って。
���HARRYの音楽の幅も広がったし、KYONの持ち味もちゃんと出てるし。素晴らしいなと思って。
���その最初の、HARRYの仕事のオファーが来た時に、すぐやろうと思ったの？
K ���うん。
H ���何の抵抗もなく？
K ���なんかね、前からね、その麗蘭の時からもそうやし、元々はCHABOさんもそうやけども、みんな事務所が一緒やったわけで。
H ���うんうん。
K ���小耳にね、話はよく聞いて、とにかく喋らなへんし。（笑）あんまり動けへんから。
���たぶんイベントとかでも楽屋に挨拶とか行ったような気すんねんけど、でもしゃべったことないし。
���だから、噂しか聞かないわけだから。本人は全然、直接は。
���でもそういう場合は、大体は、往々にして、何て言うんすかね…
H ���噂の一人歩き？
K ���そうそう。で、会って、まぁ酒を一回二回飲めば、そんなね、狭い日本の…（笑）
H ���まぁ、音楽やってる奴に悪い奴はいないってやつだよね。
K ���そう、会話できないっていうむちゃくちゃなわけやないから。
���だから、そうこうしているうちに、いつか何かやる、そういう時は何かの出番がありそうな気はしてましたけども。
H ���ああ、本当。
K ���ずいぶん昔から。
H ���へぇ、そんな予感はしてたんだ？
K ���うん。